- 2022.7.4
読み物
【山と海のツナがりを感じてきました!】世界遺産・熊野古道の修繕ボランティア参加レポート
みなさん、こんにちは!ツナつなライターのさや丸です!
先日、世界遺産・熊野古道を保全する「道普請」ボランティアに参加させていただきました!ご存知の通り、普段は海の近くで仕事をしているさや丸。山とはあまり縁がないんじゃないの?と思われる方が多いかもしれません。ですが、この綺麗な熊野の自然は、山や海が循環することによって成り立っています!山が美しく豊かだからこそ、山から繋がる海も栄養が豊富で、質の良いマグロたちがやって来てくれるんですね。(参考記事:すべてが愛でツナがっている!?)
だからこそ今回は、海と深い関係のある山での修繕作業ボランティアへの参加をとっても楽しみにしていました。自然の恵みに感謝しながら参加した「道普請」の様子を、レポートとしてお届けします!
「道普請」とは?
「道」とは、熊野古道のこと。「普請」は、道路を直したり工事することや、修繕を意味する言葉。つまり「道普請」とは、昔参道だった熊野古道の道を整備、修繕、保全するという意味なんですね!
<土と丸太でできた道が、熊野の歴史ある自然を感じさせる>
長い歴史を誇る熊野古道の道は、土と丸太が組み合わさることでできた自然道のため、雨が降ると土が流されることも多く、天候による被害が大きいのが特徴。そのため、大雨による土砂の流出などを防ぐために、定期的な修繕を行っているのだそうです。
作業スタート!
今回私たちが行った修繕作業のスケジュールは、ざっくりお伝えするとこんな感じ。
午前:草取り作業、丸太の設置作業
午後:土運び作業
熊野古道は山道なので、まず役割を分担して丸太と道具類を運び、土嚢に土を詰め、道を見栄えよくするために草取り作業を行います。…そうです。熊野古道の道普請は昔ながらの伝統的な方法で行うのです。
まずは、丸太を整備場所まで持っていき、次に足場を固めるための土を運びます。当日は2tにもなる大量の土を、ビルの5階に相当する高さまで運びました!なんとこれ、全て人力です!
丸太の切り出しは道普請のプロの方々がしてくださいました!
<まず丸太を修繕箇所へ持っていき、修繕箇所の大きさに合うように切り出す>
<杭と階段の段差となる部分を切り出された丸太を設置する>
このような設置作業が一通り終了したら、全員でお昼ご飯をいただきます!
お昼ご飯はめはり寿司弁当!彩りも良くて、とってもおいしかったです!
お昼ご飯の後は、次は30名ほどのボランティア全員で土嚢に入れた2t分の土を運びます!!みんなで小分けにした土嚢を担いで、ビル5階程度の高さにある修繕箇所までひたすら登っていきます。修繕場所に着いたら、土嚢から土を取り出し、丸太部隊が設置してくれたところへ土を盛り、固める作業をスタート。
<土を固めるのには、昔から「たこ」という道具(写真右下)が使われています>
足場をしっかり固めることで、大雨による土の流出や地崩れが少なくなり、長持ちするそう。土を取り出し、まずは自分たちの足で体重をかけて固めていきます。そのあとに、昔ながらの道具「たこ」を使って固めていくと…
足場の良い階段ができました!!!!これで、今回の道普請は完了です!!!!!!
おわりに
今回、初の山仕事を終えて、日々海で働いて美味しいマグロをいただくなど、熊野の自然の恩恵を受ける者として、感謝の気持ちをお返しすることができたのではないかと思います!
しかも、熊野の地といえば熊野古道!というくらい有名な場所。その修繕作業というなかなかないチャンスに参加させていただくことができ、本当に感謝の気持ちでいっぱいになりました。また、実際に作業をすることで、熊野古道の歴史や古道自体がこのように守られてきたんだと知ることができて、より歴史の重みを感じることができました。貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました!
100年後も美味しいマグロが食べられるように、海はもちろん、ツナがっている山などの自然も大切にしていきたいですね。
それでは、ツナつな読者のみなさん!またお会いしましょう!
文:ツナつなライター さや丸
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