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  • 2022.2.17
  • イベント告知

  • 熊野に音楽フェスがやってくる!!有名アーティストのライブに、お笑い、キャンプに、うまい飯!!! 熊野初のビッグイベントで想いをツナぐ GO KUMA BASE

  • 出演者

     

    2022年3月20日、熊野でビッグイベントが開催される。キャンパーを中心とした野外フェスイベントで、人気アーティストやYoutuber、お笑い芸人が集まり、地元の食材を使った料理屋やレストランも出店するイベント「GO KUMA BASE」だ。イベント前日から、テントでのキャンプ宿泊ができるのもイベントの特徴の一つ。参加者は熊野の自然の中で、自然を体感し、音楽やお笑い、食を楽しむことができる。

    GO KUMA BASEのイベントコンセプトは、平安時代から始まった熊野詣(くまのもうで)に向かう人々が願ったことと同じく「現状の世界から甦ること」。

     

    ここでまず、熊野詣について説明しよう。古くから熊野三山(熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社)を参詣することを「熊野詣」といった。平安時代には、身分や老若男女を問わず「蟻の熊野詣」といわれるほど大勢の人々が熊野を訪れたそうだ。熊野の神たちは、浄不浄や老若男女、身分の差もなく、全ての人々を受け入れた。

    熊野詣は、その行程自身が信仰であり、「熊野に詣でる」ことは、黄泉の国に往き、生まれ変わって現世へ戻る、蘇りのための参詣であったのだ。


    GO KUMA BASEは、そんな熊野詣で大切にされた考えを受け継いでいるイベント。だからこそ、来場者には壮大な歴史がある本物の自然と触れてリフレッシュしていただき
    、蘇った気持ちで街へ帰っていただきたい。それが主催者の願いだ。
    そんなビッグイベントが、なぜ「陸の孤島」熊野の地で実現できたのだろうか?

主催者の思い 「地元愛こそ、地元の魅力」

実はGO KUMA BASEはイベント開催がメインではなく、「地域で育ったことを肯定する力を持つ大人づくり」という教育がメインテーマ。

「熊野の土地を『田舎』という表現だけで終わらせたくない。出身地を胸を張って言える場所を作るためにこのイベントを主催しました。イベントを通じて、新宮や那智勝浦、太地といった地域で育ったことに誇りを持って欲しい」。

高校を卒業してしまうと若者は都会へ出て行って帰ってこない。

現状を打開したいと、主催者である福本氏が語るのは、「地元愛こそ、地元の魅力」。

今回の「GO KUMA BASE」では、実際に地域社会や経済を動かして働いている人がプロジェクトに参加し、自然から派生したアクティビティとしてキャンプも行う。

「自然が豊か」の一言で済ますのではなく、地元の人にこそ自然の魅力や可能性をもっと知ってもらい、改めて感動してもらいたい。そして、その感動を言葉にして届ける活動をする人を増やしたい。それが、イベントの目標だ。

地元と家業であるマグロへの想い

TUNA×TUNAの運営母体である𦚰口水産としても共通する想いがある。

ひとつめは、素晴らしい熊野の自然を伝えたいということ。
マグロを主力商品として扱う弊社では、熊野の恵みを与えてくれる自然や、そこから受けている恩恵は計り知れない。那智勝浦漁港が、生マグロの水揚げ高日本一と言われるのもその自然があってのことだ。

ふたつめは、地元と家業であるマグロへの愛。
弊社会長の𦚰口は、生まれも育ちも那智勝浦町。昔は漁師町として栄えた那智勝浦はマグロの漁獲高が減り、盛況だった漁業が衰退。漁業を継がせたくないと考える漁業者も増え、勝浦からどんどん人口も減っていく。

そんな中、勝浦のマグロの将来を心配した𦚰口は「マグロを食べ続けられる未来をつくること」を決意。

彼曰く、「マグロを大事にするには、その周りのことも考える必要がある」とのこと。地元への想いをきっかけにマグロ単体だけでなく、この3つも大切にしたいと思ったそうだ。

■マグロを育んでくれる自然
■命がけで漁をしてくれている漁師の生活
■昔の活気があった漁師町をマグロで取り戻すこと

地元に愛着が湧くと、自然と大切にしたいという想いや伝えたいことが湧いてくる。
その地元への愛と、マグロに対する愛も今回のイベント参加に至った理由だ。

「自ずと自然への想いが湧いてくる」

そんなイベントにしたいと𦚰口は語る。

那智勝浦町のマグロ屋として、𦚰口水産では那智勝浦町でしかできない貴重なマグロ体験をしていただき、自然とマグロのつながりについてもしっかり伝えていく予定だ。

都会の喧騒とはかけ離れた熊野はとても静かで、夜は星がきらめく。野生動物の鹿やアナグマ、猿もよく出没する。
そんな熊野の地で、自然を五感で感じて、遠い海で泳ぐマグロにも思いを馳せてもらえればと思う。

(文章:TUNA×TUNA 編集部 マグロライター さや丸)

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